前回の記事では、注文住宅を購入することに決めた理由を紹介しました。
注文住宅を建てようと思った理由の1つは、実家に土地があったからです。
このときの僕は、所有地があればすぐに家を建てられると思っていました。
しかし、農地から住宅地に土地の変更申請の手続きに行った市役所で、これは大きな間違いだったということがわかったんです。
今回の記事では、農地転用の注意点を紹介します。
・農地転用するのに必要なのは開発許可
・市街化調整区域を農地転用するには、最低100坪の敷地が必要(自治体によって異なる)
・開発許可に必要なのは、接道と上下水道
こんな感じです。
実例として市役所での実際のやりとりを紹介していきます。
市役所に行く前は、農地転用の申請ができるのは7月と12月の年2回とおばあちゃんから聞いていました。
そのときは既に8月だったので、次の12月で申請しておかないと息子の幼稚園の入園に響くなと思い、急遽申請方法の確認をするために市役所へ行くことに。
まずは、市役所の農政課に向かい、
「すいませーん、実家の敷地に家を建てたいです。農地転用の申請は年2回できると聞いたんで申請に必要なことを教えてください」と超気軽に行きました。
そこで、まずわかったのは、農地転用の変更申請は毎月あるよっ!ってこと。
なんだおばあちゃんの勘違いか、楽勝じゃん!と思っていました。
次にわかったの、市街化調整区域を住宅にする場合、100坪の敷地を確保してねっ!(自治体によって異なる)てこと。
なんだ楽勝じゃん!と思っていました。この制約条件が後にジワジワ効いてくるのですが、このときは知るよしもありませんでした。
続いてわかったのは、開発許可を下ろすにはハウスメーカーの具体的なプランが必要ということ。
マジかよ、ここでハウスメーカーのプランとか言っちゃってるよ、ヤベーよ、とめちゃくちゃ焦り始めました。
だって、ハウスメーカーを決めるのって土地の申請が終わってからじっくりやればいいやって考えてたんだもの、先かよと!
とりあえず、早急にハウスメーカーを探す必要があるのはわかり、開発許可の条件である接道と上下水道の確認をするために別の課へ。
開発許可の確認で接道について教えてください。
実家の敷地に家を建てたいんです、住所はここです。建てていい場所ですか?
ダメですね!
えええええええーなんでですか?
そこには、市道が通ってます。
えっでも実際は畑ですよ。
あーそれね、ひいじいちゃんが使いにくいからって変えちゃったの。
変えちゃったのじゃねーよ、なにしてくれてんだよ、ひいじいちゃん、自由人か!
登録は市道です。そこに家を建てる場合は買い上げてもらう必要があります。
なにーーーー!?
この道全部買い上げるの?
そういうことになります。
マジかよ・・・いくらかかるんだよ、値切る方法はねーかな?
よーし、市道と私道を投下交換して、余分な部分だけ買い上げるのはできるのか確認をお願いします。
確認を待つこと数分。
もしかしたら、より広範囲を買い上げていただく必要があるかもしれません。
おいおいおい、買い上げ金額下げに行ったのになんであがってんじゃー!!!?
あと、申し上げにくいのですが、仮に買い上げて頂いても家は建てられません。
へっ!?なんでなんで?
この道は建築基準法の家を建てていい道路には該当しないんです。
えええええええー土地があっても家を建てられないの、うそだろ。
ねえねえ、何とかする方法ない?
この道はどうなの?
この道もダメですね、幅が足りないです。
確かこの道って将来的には県道になるんたわよね?そしたらOKなんじゃないの?
確かにそれならOKです。
で、いつその道はできるの?
10年以内ですかね・・・
バカヤロー息子が中学生になっちまうじゃねーか。
じゃあさじゃあさ、延長される予定なら建ててもいいんじゃないの?そういう許可っておりるもん?
許可がおりればOKになるかもしれません。
イエーイ!
ただし、県道に隣接する土地がないのでダメですね。
えええええええー!
だって、ここの土地は元々うちの土地で県道を作るってことで県に売却したわけですよ。
県道を作るのが遅いのは県の都合でしょ!なんとかなる方法はありませんか?
売却した土地を県から借りられれば許可は降りるかもしれません。
じゃあ早速確認しよう!
ここは市役所なんで県に連絡してください。
なにー今できねえのかよ。。。
あと、複雑なんで専門家やハウスメーカーに相談した方がいいと思いますよ。
・・・よし、ハウスメーカーを探そう!
つづく。